身体の不調改善
強い身体をつくる。自然治癒力を高める方法
医者や薬に頼らず病気やケガを治す力は「自然治癒力」と呼ばれ、人間が生まれながら持っている能力の一つと言われています。自然治癒力を高めるには、バランスのとれた食生活、適度な運動を取り入れた規則正しい生活を送ることが大切です。ちょっとした風邪でも薬に頼ってしまう習慣は、自然治癒力を弱めてしまう可能性があるため注意する必要があります。
◆自然治癒力とはいったい何?
自然治癒力は、①身体の機能を常に一定に保つ力(恒常性維持機能)、②病原菌などの異物侵入から身体を守る力(自己防衛機能)、③ダメージを受けた細胞を再生させる力(自己再生機能)の3つの力で構成されています。
これらの力が低下すると、ちょっとしたケガや風邪でも治りにくい、常に胃腸の調子が悪い、身体が疲れやすいといった症状が現れてしまいます。
また、自然治癒力には、ストレスや疲労、栄養不足といった生活習慣の乱れに対し非常に敏感であり、その影響を受けやすい性質があります。
これは、自然治癒力が、脳の最高司令部とする自律神経機能、ホルモン分泌機能、免疫機能の3つの機能と深い関わりを持ちながら維持されているためと考えられています。
◆薬の使い過ぎが自然治癒力を下げるわけ
昔と比べ、栄養と清潔な生活環境に恵まれた現代人は、自然治癒力が徐々に低下しつつあると言われています。
また、ちょっとした風邪の症状にもすぐ薬を飲んでしまうなど、薬に依存する習慣により自然治癒力を低下させている人も少なくないでしょう。
例えば、風邪をひいて咳や鼻水が出るのは、悪さをする異物から身体を守ろう、侵入した異物を除去しようとする自己防衛機能の一つです。症状が軽いにもかかわらず安易に風邪薬を飲んでしまうと、自己防衛機能の出番がなく治癒していきます。すると、自己防衛機能は能力を発揮する機会に恵まれず、ここぞという時に十分に活かすことができないまま、その機能を弱めていってしまうのです。
◆自然治癒力を高めるには生活リズムが大切
自然治癒力が低下する原因には、食生活の乱れや運動不足、睡眠不足、精神的なストレスなどが考えられます。
特に、朝起きる時間、寝る時間といった生活リズムを維持することは、自然治癒力を高めていく上で大変重要です。夜遅い時間に寝て、朝も遅い時間に起きるのではなく、太陽と月が作り出す自然と歩調を合わせて生活リズムを整えるのが理想です。
すると、日中の仕事に対する集中力が高まったり、食欲が回復されたり、夜しっかりと熟睡できるようになるといった効果も得られます。
◆自然治癒力を高めるリフレクソロジーについて
リフレクソロジーには、全身の血行を改善し体内に貯まった老廃物の排泄を助ける他、ストレスや疲労による不安、緊張を穏やかにし、身体に備わっている自然治癒力を発揮しやすい状態に整える力があります。疲れがなかなか抜けない、風邪をひきやすくなったなどと感じている人は、リフレクソロジーで心と体をメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。
人間の体には元から自然治癒力が備わっています。しかし、日々の生活を送る中で、無意識にその治癒力を弱めてしまっていることがあります。治癒力を高める、維持する上でも、ここで紹介したことを改めてチェックしながら、自分の生活習慣を見直すことから始めてみませんか?