「飲み過ぎると、肝臓に良くない」とはよく聞く話ですが、肝臓とはそもそもどんな働きをしている器官なのでしょうか?どんな症状があらわれたら、肝臓ケアが必要か?そんな疑問の答えや、肝臓ケアに効果大のリフレクソロジーについてこの記事でご紹介します。
肝臓は横隔膜の下にあり、体の中で一番大きく、重さは1000グラム~1200グラムもある最大の臓器です。肝臓は大きいだけではなく、生命を維持するための大切な役割を担ってくれています。肝臓の役割は以下の3つです。
代謝
肝臓は、糖やたんぱく質など食物から摂った栄養素を分解、合成して体内で使える形に作り変えるという役割があります。アルコールの90%は肝臓で代謝処理を行うため、アルコールの多量摂取は肝臓に負担をかけてしまいます。
解毒作用
薬や老廃物などの体にとって有毒な物も腸で肝臓に集まってきます。肝臓は、集まった有害物質を体にとって無害な物質に変えて、体外に排出させるという役割もあります。
胆汁の生成、分泌
脂肪の消化吸収を助ける「胆汁」という消化液は肝臓内で生成、分泌されています。胆汁には、コレステロールを適切に排泄するという働きがあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ痛みを感じにくいため、肝臓の疲れを初期段階で知るのは大変難しいと言われています。肝臓が弱ると以下のような症状が出ます。ちょっとしたサインも見逃さないように意識しましょう。
全身の倦怠感、黄疸、吐き気、発熱(肝炎の可能性あり)
濃い色の尿が出る、むくみ、腹水(肝硬変や肝臓がんの可能性あり)
日ごろから糖や脂肪、アルコールを過剰摂取しておられる方は特に、上記の症状が少しでも出たら病院に行きましょう。脂肪肝も見た目では分からないので、気になる方は検査することをおすすめします。
肝臓ケアをするためには、肥満や糖尿病を解消することが大切です。食べ過ぎ飲み過ぎに注意して、バランスの良い食生活を心掛けましょう。適度な運動も肝臓ケアに非常に効果的です。カキなどに含まれるタウリンは、肝臓に溜まった毒素を排出するのを助ける効果があるため、積極的に取り入れましょう。
◆肝臓ケアに効果大のリフレクソロジー
リフレクソロジーには、肝臓が行っている大事な仕事である代謝、解毒、胆汁の生成と分泌を活発に促す効果があります。リフレクソロジーでは肝臓を含め、体内の各器官と臓器の反射区を刺激して、それぞれの働きを活発化させて老廃物を排出させやすくします。そのため、肝臓の仕事も助けて、肝臓自体も元気にしてくれるのです。
肝臓の反射区は右足裏の左上にありますが、素人には分かりにくい反射区ですので、リフレクソロジストにケアしてもらいましょう。
肝臓は、自分の不調をアピールするのが下手な臓器です。日ごろから肝臓に負担をかけない食生活を心掛け、リフレクソロジーなどで定期的に肝臓ケアをしましょう。