「何となく体がだるい」という人から、深刻な病気になってしまう人まで、自律神経の乱れによる体調不良に苦しむ人が、近年増加しています。自律神経が乱れてしまう原因や自律神経の乱れで起こる病気、また自律神経の乱れを改善する具体的な方法についてこの記事でご紹介します。
自律神経は交感神経(身体を活発に活動させる神経)と、副交感神経(リッラクスして体を落ち着かせているときに働く神経)で成り立っています。この2つの神経のバランスが崩れることで自律神経が乱れてしまうのです。自律神経が乱れてしまう主な日常生活の原因には以下のような2つのストレスがあります。
精神的ストレス
会社や学校でのプレッシャー、人間関係、経済不安や失恋など、数え上げればきりがないほど日常生活で精神的ストレスになる原因はたくさんあります。
このように過剰な精神的ストレスが加わると、人はグッと我慢して理性的な脳が強く働き、感情を働かせる脳の機能を抑制してしまいます。脳の働きのバランスが崩れた結果、脳のもうひとつの働きである自律神経のバランスまで乱れてしまいます。過剰な精神的ストレスによって、交感神経が活発化し副交感神経が働かなくなり、リラックスができずいつも緊張した状態になってしまいます。
身体的ストレス
多忙な毎日、睡眠不足、運動不足、環境の悪さ、昼夜逆転の不規則な生活、長時間の電子機器の使用など、現代人の生活習慣はたくさんの身体的ストレスを生んでしまいます。このような身体的ストレスを生じさせる生活習慣は、自律神経を乱れさせるため、体が働くべきときに働き、休むべきときにはしっかりリラックスして休むことができなくなってしまいます。
自律神経が乱れると、軽度のものから重度のものまで、さまざまな症状となってあらわれます。自律神経の乱れによって引き起こされる代表的な病気には以下のようなものがあります。
自律神経失調症
その名の通り、自律神経の乱れによって引き起こされる代表的な病気です。自律神経失調症は不安感や緊張、吐き気、倦怠感、頭痛、不眠、動悸や不整脈、めまいなどがあらわれます。
神経性胃炎
過度の精神的ストレスが原因となり、自律神経が乱れることにより、胃酸が過剰なほどに分泌されることでおこります。神経性胃炎になると、気分がふさぐ、胃の痛み、胸やけ、胃もたれなどの症状となってあらわれます。
過敏性腸症候群
自律神経の乱れにより腸の運動に異常が起こり、腹痛をともなう下痢や便秘に悩まされる病気です。
自律神経の乱れはストレスが原因ですから、まずストレスとうまく付き合えるようにすることが最大の予防です。気持ちを切り替えることができるように、趣味でリラックスしたり、部屋でアロマをたく等して、副交感神経を活発化させましょう。また、お風呂につかって体を温めたり、運動でストレスを解消したりすることもおすすめです。体のバランスを整えるためには、規則正しい生活を心がけてください。
ストレス緩和にもなる自律神経を整えるリフレクソロジー
リフレクソロジーはただ気持ちが良いと感じるだけではありません。リフレクソロジー(反射区療法)をすると、脳を大変リッラクスさせる効果、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果、自律神経の乱れによって引き起こされた症状を軽減させる効果があります。脳を直接触らなくても、足に施術するだけでこのような効果が得られるということで、大変人気があります。
自律神経の乱れが起きる原因は、私たちの日常生活の中で溢れています。しかし、予防し、と対策をとることは可能です。生活習慣を見直し、生活に潤いを与えるように取り入れましょう。