生活習慣病とは、偏った食生活や運動不足、喫煙、過労などの生活習慣が発症や進行に深く関与する疾患群を指します。別名「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状のないまま病気が進行し、20年、30年経ってか、ある日突然襲ってくるのが特徴です。病気の予防には、幼い頃から健康的な生活習慣を身に付けておくのはもちろんのこと、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に結びつけることが重要となります。
生活習慣病と一言でいっても様々な疾患がありますが、特に私達の身近なものとして①糖尿病、②脳卒中、③心臓病、④脂質異常症、⑤高血圧、⑥肥満の6つがあげられます。
①糖尿病とは、身体を動かすためのエネルギー源となるブドウ糖の量を示す血糖値が異常に高い状態のことです。多尿や口渇、体重減少などの症状が現れ、放置し続けると網膜症、腎不全、神経障害などの重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
②脳卒中(脳血管疾患)は、脳の血管に何らかのダメージが加わることにより、急に手足が動かせなくなったり、呂律が回らなくなったりするなどの発作が生じる状態を指します。発作が落ち着いた後は、手足の麻痺や言語障害が残る場合が多く、リハビリや介護が必要な状態になります。
③心臓病には、心臓のポンプ作用に何らか異常が発生することにより生じる不整脈や、動脈の壁が弾力性を失い硬くなったり、コレステロールやカルシウムが貯まったりして血流が阻害される動脈硬化などが挙げられます。また、急激に激しい運動や強いストレスを受けた時に、心臓に血液が送られない状態となる虚血性心疾患も生活習慣病の一種です。
④脂質異常症は、血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪の値が高く、脳卒中や心臓病にかかりやすい状態をいい、以前までは高脂血症とも呼ばれていました。脂っぽい食事、甘いお菓子の食べ過ぎはもちろんのこと、喫煙や運動不足も脂質異常症の原因となります。
⑤収縮期血圧140以上、拡張期血圧90以上の状態を高血圧と言います。血圧が高い状態が続くと、血管へ過度な負担がかかり動脈硬化や脳卒中を引き起こしやすくなります。
⑥肥満とは、内臓周辺に余分か脂肪(体脂肪)が蓄積した状態を指し、体重と身長で算出されるBMI値やお腹周りのサイズ(腹囲)をもとに判定されます。体脂肪が増えると、血糖値や血圧、血中コレステロール値に異常を来しやすくなります。また、膝や腰への負担が増し、変形性関節症などにより歩行が困難になるケースも多く見られます。
生活習慣病の主な原因は、食事、運動、睡眠などの基本的な生活習慣の乱れのほか、飲酒・喫煙、精神的なストレスなどの影響により発症します。年齢や性別を問わず生活習慣病を発症するリスクがあると言われており、最近では10歳未満の子供が、偏った食生活や運動不足により糖尿病を発症するといったケースも珍しくありません。生活習慣病は、日頃から自分の健康状態や生活習慣に関心を持つことで、十分に予防していくことが可能です。
リフレクソロジーは、足裏全体に分布する「反射区」を刺激することにより全身の血行を促進し、身体に備わっている自然治癒力を高める健康法です。自律神経系の機能調整や免疫力を高める力もあるため、生活習慣病を未然に予防する効果も期待できます。
生活習慣病は、日常的な生活を見直すことで防げる病気です。リフレクソロジーは、自然治癒力を高める健康法でもあるため、毎日の生活に取り入れて健康的な毎日を目指しましょう。