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身体の不調改善

毎月の辛い生理痛を緩和する方法は?

子宮内部にある「子宮内膜」は、お腹に宿った赤ちゃんを育てるために必要な栄養を蓄えた分厚いベッドのような組織です。妊娠が成立しなければ約28日に一度、血液と一緒に排出される仕組みになっており、この時に生じる痛みが生理痛です。痛みの程度は個人差が大きく、鎮痛剤が効かないほどの痛みに悩まされる女性も少なくありません。辛い生理痛の主な原因には、ホルモンバランスの乱れ、子宮口の形状、冷え性、精神的なストレスなどが挙げられます。

◆生理痛の原因と緩和方法

子宮内膜と血液の排出(生理)が始まると、プロスタグランジンというホルモンが分泌されます。このとき、プロスタグランジンが必要以上に分泌されると、子宮が過剰に収縮し辛い痛みを引き起こします。プロスタグランジンは「陣痛」の際に大量分泌されるホルモンですから、生理痛に悩む女性の気持ちも容易に理解することができます。

 

プロスタグランジンは、血管を収縮させる働きもあるため、腰痛や頭痛に悩まされる女性も多いかもしれません。プロスタグランジンをはじめとした女性ホルモンの分泌量は、食生活の乱れや睡眠不足、精神的なストレスの影響を受けやすいと言われており、規則正しい生活リズムが重要な鍵を握っています。

子宮の形状が生理痛を悪化させる原因となっている場合もあります。特に、初潮を迎えて間もない頃は子宮口が硬く、子宮内膜と血液を押し出そうとする力が余計に働くと強い痛みが生じます。また、子宮内膜症などの病気が生理痛を助長している可能性もあるでしょう。

◆お腹を温めて辛い生理痛を緩和する

生理痛が酷いときには、お腹や腰を温めると痛みを緩和することができます。腹巻きやカイロを上手く利用し熱くなりすぎないよう「じんわり」と温めるようにします。

薄着や冷房による冷えにも要注意です。子宮周辺が冷えると血行が滞り、子宮に酸素や栄養が行き届かなくなってしまいます。すると、不足した血液を補うよう脳に指令が送られ、痛みの元となるプロスタグランジンの生成が急激に増えることで痛みが増強されてしまうのです。

◆運動やストレッチも効果的

生理中の軽い運動やストレッチは、全身の血行を促進し骨盤内に貯留したプロスタグランジンの排出を助けます。ただし、出血量が多いときに激しい運動を行うと貧血を引き起こしてしまう恐れがあるため注意が必要です。

 

また、筋力が低下すると心臓から送られた血液を上半身に押し上げる力が不足し、生理痛を助長する血行不良や手足末端の冷えを引き起こしやすい体質に傾き始めます。辛い生理痛を緩和するには、筋力が衰えないよう日頃から運動を習慣づけておくこと大切です。

 

リフレクソロジーで生理痛を緩和する方法

足裏に分布する「反射区」を刺激し、全身の血行改善を図るリフレクソロジーは生理痛の緩和に最適な療法です。足裏全体をじんわりと刺激するにより、自律神経系のバランスも整えられ、生理中の様々な不快症状の緩和を助けます。ホルモンバランスが崩れ、不安や緊張の高まりを抑え気持ちをリラックスさせる効果も期待できます。また、普段からリフレクソロジーを行っていれば、生理不順の改善にも繋がります。

 

リフレクソロジーは、生理痛の緩和以外にも肩こりや腰痛、疲労、むくみなどの悩みを改善する効果があります。毎日の疲れを癒し、心と体をリフレッシュさせたい人にもおすすめです。

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