総人口の4人に1人が65歳以上の高齢者という超高齢社会となった日本。老人ホームやデイサービスなどの高齢者用施設が続々と建てられている昨今、そうした施設を訪問して高齢者の心身を癒すボランティア活動の需要が増えてきています。空いた時間の活用に、また、生涯のライフワークとして、あなたも参加してみませんか?
高齢者とお話しをするボランティアの中でも、代表的なものが「傾聴ボランティア」です。傾聴とはただ耳で“聞く”のではなく、心を傾けて“聴く”こと。「相手に話してもらう」ことが目的ですので、否定やアドバイスなどはせずに、相手の話すことをありのままに受けとめていきます。話したいことを話し、それを誰かに聴いてもらう=受けとめてもらう。それは精神的な喜びとなり、高齢者の心の健康維持に大いに役立つのです。
アロマオイルを使って手指を優しく揉みほぐす「アロママッサージ」。椅子に座る、ベッドに横たわるなど、どんな姿勢でも行えるため、施術者にも高齢者にも人気の高いボランティア活動です。手のツボ押しやリンパマッサージを取り入れている場合もあり、血行促進や脳の活性化、肩コリや冷え症の改善などが期待できます。好きなアロマオイルを選んでもらえばアロマテラピー効果もプラスされ、心身ともにリラックスしてもらえること間違いなし!
足を温かいお湯につける「足浴」は服を着たまま行うことができるため、高齢者用施設などでも手軽に実践できるボランティアです。
足を温めることで全身の血行が良くなり、足の疲れや冷えを解消することができると言われています。お湯の中で足の汚れも落とせるので、気分もすっきり。足浴をすることで、なかなか眠れなくて困っていた高齢者もぐっすりと眠れるようになることもあるようです。
◆「リフレクソロジー」で極上の癒しを提供
足の裏にある「反射区」を刺激することで全身の健康状態をチェックし、不調を改善することができる「リフレクソロジー」。比較的新しい療法であるため初めて体験するという高齢者も多いですが、痛みがなく手や足といった限られた部分にのみ触れるだけで全身がリラックスするので、大変喜ばれています。反射区の状態を見ながら、「目が疲れていますね」「胃腸の調子はどうですか?」と体調に関する会話も盛り上がるようです。
そして、温かい手のひらで包むようにして行なうリフレクソロジーには高いリラクゼーション効果もあるため、施術中に眠ってしまう高齢者の方もいらっしゃるそうです。健康と極上の癒しを得られる贅沢なひととき、それがリフレクソロジーなのです。
いかがでしたか?どのボランティア活動を行なうにも、正しい知識と技術が不可欠。きちんと資格を取得した上で活動に臨むことが大切です。あなたの学びが誰かを幸せにする。その喜びが、あなたをもっと成長させてくれることでしょう。