「ハンドリフレクソロジー」をご存知ですか?足の裏ではなく手のひらを刺激するリフレクソロジーのことを、このように呼んでいます。ズボンをまくったり、靴や靴下を脱ぐ必要がないため、場所を選ばずいつでも手軽に施術を受けることができるのです。
足の裏には身体の各部位と繋がっている反射区がありますが、実は手のひらにも同じように反射区が存在しています。この反射区を刺激する療法が「ハンドリフレクソロジー」です。私たちの体の不調は、足の裏だけでなく手の反射区にも連動しており、痛みやしこりとなって表れます。これを、指の腹を使って優しく刺激し、老廃物を流していきます。
「反射区を刺激する」と聞いて、「ツボ押しと何が違うの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、反射区とツボ(経穴)は似て非なるものなのです。
反射区は“面(ゾーン)”であるのに対し、ツボは“点(ポイント)”として捉えられます。ツボ押しをする際、細い棒や指を皮膚の奥へ押しこむようにして強い刺激を与えるのはこのためです。
また、反射区への刺激は関連する器官そのものの働きを活性化し全体の流れを整えていきますが、ツボへの刺激は各器官ごとに作用すると言われています。
これらの違いは、足裏の反射区においても同じことが言えます。
手のひらや手の甲の反射区への刺激によって、自分では気づかない不調箇所を見つけたり、その不調を改善したりすることができるハンドリフレクソロジー。しかし、効果はそれだけではありません。ハンドリフレクソロジーは体内の血流を良くするため、パソコンなど指先や手を使う仕事をしている人の疲労回復や、緊張時のリラクゼーション、冷え症に悩む人の手指を温めるなど、いろいろな効果を得ることができます。
また、18世紀ドイツの哲学者カントが「手は外部の脳である」という言葉を残したように、手は脳と非常に密接な関係にあります。現代脳科学によれば、手は脳の「運動野」や「体性感覚野」と繋がっており、手に刺激を受けると脳が活性化することが知られているのです。足は「第2の心臓」、手は「第2の脳」というわけですね。
頭をスッキリさせたい時や仕事や勉強に集中したいとき、高齢者の認知症予防など様々なシチュエーションで、ハンドリフレクソロジーがきっとお役に立つでしょう。
ハンドリフレクソロジーは、いつでもどこでもできる癒しのテクニック。サロンで心地よいひと時を体験したら、今度はあなたが施術者になってみませんか?スクールなどで学んでテクニックを身につければ、毎日簡単に自分や大切な家族の健康管理をすることができますよ。