先のコラムで、【REFLE】のインストラクターが、台湾衛生福利部(日本でいう厚生労働省)にご招待いただき、「リフレクソロジー国際討論会」に参加したことを報告させていただきました(詳しくはコチラ)。
また、今回の訪台スケジュールには、リフレクソロジーの技術交流が組み込まれており、「若石(じゃくせき)式リフレクソロジー」のサロンへ行ってきました。
【REFLE】の授業では、世界のリフレクソロジーの歴史やその発展についても伝えていますので、もちろん「呉 若石(台湾名)/ジョセフ・オイグスター」神父のことは存じていました。台湾では、このスイス人のジョセフ・オイグスター神父が、自分の足を揉むことでリウマチの症状が改善し、歩けるようになったことをきっかけに、台湾全土に布教活動とともにリフレクソロジーを広めた、と言われています。まさに、台湾リフレクソロジーの父のような存在です。今回はその、ジョセフ・オイグスター神父直伝の技術を学んだセラピストの方々と交流ができるというのです。
台湾の街中を歩いてみると、至る所で『足療法』『足マッサージ』という日本語の看板を目にしました。そこで早速、その中のひとつのサロンに入って施術を受けてみました。足裏に人差し指や親指の関節を折り曲げた部分を当てて刺激をするリフレクソロジーの技術でした。まさに、これまで自分がイメージしていた「台湾式リフレクソロジー」の技術そのものでした。
≪若石式リフレクソロジーサロン≫の交流会でも、この技術をご紹介いただくものと思っていたのですが、驚きました。何と、棒がでてきたのです。正直痛みに弱い私は少し不安になりました。細い棒先を足に押しあてて施術をされるのかな(汗)と・・・。でも、想像とは異なり、この棒を用いて行われる意外な施術方法に驚いたのでした。
確かに、ちょっと刺激的です。ですが、足に当てるのは棒の側面。そしてその棒をコロコロ転がし、クリスタル(リフレクソロジーで言う反射区に蓄積した老廃物)をつぶす動きを行っていたのです。【REFLE】のリフレクソロジーの特長ともいえる独特な指の動き、≪キャタピラーウォーク≫と目的が共通していることに、驚きと感動です。そして、9歳までのお子様と90歳を超えるご高齢の方には、棒を使わないのだとか。体力のない方への力加減の対応についての考え方も【REFLE】と共通しています。
そして、もう一つ驚いたことがありました。そのサロンに来られるお客様のほとんどが、地元台湾の方だというのです。病院に行ってもなかなか解決しない不快症状の改善や、親がわが子のケア(成長過程の様々な症状の改善)を目的に、若石式リフレクソロジーを紹介され、来店するのだそうです。
リフレクソロジストはお客様としっかりコミュニケーションを取り、お悩みの症状の改善や目的に合わせた施術計画を提案します。『一定期間は週2回など短いスパンで6~8回施術を受けていただき、症状の改善や成果がみられたら施術を受けるスパンを広げていく』。その考え方は、補完療法の本場、イギリスからの教えを伝えている【REFLE】のリフレクソロジーと共通したものでした。
今回、「医療や介護の場でリフレクソロジーを活用したい」という共通の思いを持つ、台湾と日本それぞれの国で活動を続けるリフレクソロジストが交流できたことは、本当に貴重な経験でした。今後も≪英国式≫と≪若石式≫の垣根をこえて、それぞれが培ってきたものを共有し、互いの文化に調和させていくことができたら、リフレクソロジーの可能性は更に広がっていくのではないでしょうか。
*今回交流した≪若石式≫の施術を提供しているサロンでは『専業足療師』とFJM=father josef’s methodの略を看板に掲げ開業されています。
台湾でリフレクソロジーを受ける機会があれば、ぜひ看板を参考にしてみてください。
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