2005年よりREFLE(リフレ)では、ホスピス・緩和ケア病棟において、ボランティアで施術を提供しています。卒業生は、学院主催「ホスピスボランティアセミナー」で、患者様への施術や接し方、死生観について学んだ後、活動に参加します。施術を受けた患者様やご家族から「体が温かくなった」「今まで感じたことのないくらい気持ち良い」という声をいただくだけでなく、医師や看護師からも、「リフレクソロジーが病院内にあることが当たり前となり、患者様の入院生活に必要不可欠なものになっている」といった評価もいただいています。
(2020年9月現在)
世界有数のがんセンターであるスローンケタリング記念がんセンター(米国・ニューヨーク)で統合医療部門主宰として活躍され、統合医療の世界的権威であるB・キャシレス博士がREFLEを訪問された際にも、個人ではなく団体として長きにわたりホスピスで続けられている学院の活動は、他に類をみない称賛に値するものだと評価をいただきました。
リフレクソロジーは手・足のみに触れて、全身に働きかけるセラピーです。特に脳には優れた効果をもたらすと言われています。
REFLEでは認知症患者様へのリフレクソロジーによる効果について、それぞれの専門家と共に研究を実施しました。
REFLE(リフレ)と“くどうちあき脳神経外科クリニック”の工藤院長が実施した「認知症患者へのリフレクソロジー施術」に関する共同研究では、100名を超える認知症患者様へ施術を行った結果、施術を受けることで脳の一部が活性化することがわかりました。施術後、言葉数が増えたり、落ち着きを取り戻すといった目に見える変化が表れる患者も多く、心地良さだけでなく認知症状によい影響を与えるということが確認されました。
介護老人保健施設ロベリア様の協力のもと、認知症患者様へ『継続的なリフレクソロジー施術による周辺症状(BPSD)の変化』を検証。
その結果、「活動的になり会話が増える」「冷えの改善」「歩行の安定」「介護拒否が弱まる」など、多くの変化が見られました。
中には、重度の認知症で普段は意思表出が乏しい方が、施術を受けるたびに穏やかな表情で「気持ちいい」と伝えてくださる方も。
継続的なリフレクソロジー施術は認知症患者様の症状にプラスの変化をもたらすことが確認され、今後ますますニーズが高まるものと思われます。
医療法人社団 英世会
介護老人保健施設 ロベリア
看護長 宮本 芳恵
今回の検証で多くのスタッフがリフレクソロジーの施術後に利用者に何らかの変化が間違いなく起こっていることを実感しました。
今回は1週間ごとの施術を継続しましたが、施術回数や継続期間によってはもっと良い結果が出てくることが期待されます。
介護現場では認知症からくる様々な不具合への対応に加え、更にメンタル的なケアが求められている中で、
補完療法としてのリフレクソロジーはこれからますます重要な役割を果たすことになるでしょう。今後より多くの高齢者の健康増進、認知症進行防止などにも活かされることを願います。
心からのおもてなし=ホスピタリティを体現できる人材育成のためにREFLE(リフレ)が創立されたのは、1998年。リフレクソロジー施術でのボランティア活動は、その翌年から現在に至るまで続けられています。
当初は、日本で全く知られていないリフレクソロジーを受け入れてくれる施設はありませんでしたが、地道な活動を続けた結果、1件ずつ受け入れ施設が増え、現在は年2~3回実施されています。癒しの原点を再確認できる素晴らしい活動に、毎年多くの在校生・卒業生が参加しています。
身近に高齢者の方がいない環境なので、施術をしながらお話するだけでも、とても楽しかったです。入所者のみなさんの足は本当にさまざま。その方のこれまでの人生が現れているようで、とても勉強になりました。
REFLEでの受講を決めた理由の一つに、ボランティア活動に参加できることがありました。最初は、どうしたらよいのか不安もありましたが、事前の無料セミナーで、注意点などを細かく知ることができたので、安心して参加することができました。